気滞タイプ

体質 気滞タイプ

ストレスなどで気の巡りが滞っている「気滞タイプ」


ストレスフルでイライラしていることが多く、気が巡らず詰まってしまっている「肝鬱気滞」体質です。

体質の説明、主な特徴

ストレスでイライラしたり、ふさぎ込みや落ち込みやすい神経質タイプ。

「気」が渋滞状態なので、伸びやかに生活するように心がけしましょう。

便秘気味。生理周期遅れる傾向。生理前に胸が張って痛む。

イライラしやすい。ゲップやオナラがよく出たりします。

わき腹痛や片頭痛など身体の側面に症状が出るのもこの体質の特徴です。

なりやすい不調・病態(からだとこころ)

神経質、躁うつ感、自律神経失調症、生理痛、各種神経痛、

頭痛、片頭痛、円形脱毛症、便秘、感冒、てんかん、四肢麻痺、生理不順、生理痛、

筋肉痛やこむらかえり、グルグルめまい、脳出血やくも膜下出血、不眠症、

不整脈、心悸亢進、胃・十二指腸潰瘍、神経性胃炎、過敏性腸症候群、食道炎、拒食症、

気管支喘息、慢性扁桃炎、アトピーなど。

舌の特徴(正常との比較)

【正常な舌の特徴】

正常な舌(画像)

正常な舌

【気滞体質:舌の特徴】

気滞の舌(画像)

気滞タイプの舌

他の体質との関連

『肝』の勢いが強くなり『脾』をいじめます。そのため「脾虚」にもなりがち。

また、「熱」がこもると「津液」が消耗し「陰虚」、「湿」と結びつくと「湿熱」になります。

『肝』の異常で「血虚」や「血瘀」にもなりやすいです。

「血瘀」や「湿痰」とも関係しやすく、慢性化すると鬱や自律神経失調に繋がることも。

養生ポイント

『肝』の働きを健やかにして「気」の巡りを回復しましょう。

イライラ、くよくよの原因を生活の中から追い出しましょう。

何事も完璧を求めるのはやめて、気楽な姿勢で、半分ぐらいを目標に生活することが秘訣です。

カラダを動かすとともに、『大きな笑い声』がキーワードです。

気の巡りを良くするために、ストレスの発散やリラックスが大切。

香りの良い食材やお茶、アロマ、深呼吸、軽い運動や笑いなどで気の巡りを促します。

未病先防…1

自然の流れに任せて、心はリラックス。

『肝』の働きは激しいストレス、イライラ、怒り、抑うつなどで調子を乱します。

これらが長く続くような状況は、極力避け、神経質にならず、自然の流れに任せて、心にゆとりを作ることが大切です。

  

未病先防…2

「気」を巡らす事を意識しましょう。

いろいろなことに興味を持ち、一つのことにこだわり過ぎないように。

心配事や嫌なことばかり考えずに、心も体もリフレッシュ!

何事も悪いほうに考えずに、視点を変えて、心にゆとりを持たせましょう。

  

既病防変

ワクワクすることが病気と健康の分かれ目!

積極的に「気」の流れをよくするために、色々な方向から刺激を与え、「気」を引き出すこと。

ワクワクする時間や物事を見つけて、楽しい気分に出会えると「気」は体中に巡ります。

リラックスミュージック、お香や柑橘系アロマ、入浴などでリフレッシュ。

スケジュールを詰め過ぎない。移動の時間もゆったりとって…こころとからだに余裕を持つこと

経絡/ヨガ/運動処方

肝経・胆経。

腹式呼吸などの呼吸法。深呼吸。 膝打ち、上体そらし体操。

効果的なツボ=肝兪、膻中、内関、関元、太衝、百会など

効果的なヨガ=太陽礼拝A(スーリヤナマスカーラ)など

薬膳施治

疏肝理気(そかんりき)、行気解鬱(こうきげうつ)

肝の疏泄作用を調整して気を巡らせる。ストレスや イライラを解消し 気の巡りを良くする。

おすすめの食材

そば、大根、ライチ、少量の酒、仏手柑、みかん、オレンジの皮、にら、

なた豆、香菜、セロリ、セリ、紫蘇 酸味 柑橘類 香味野菜など

陳皮、紫蘇、生姜、ネギ、玉ねぎ、みょうが、柑橘類、ジャスミン、ローズなど。

香りのある食材や、温性・辛味の食材を適度に取り入れましょう。

ただし食材には温・熱・平・涼・寒の五つの性質があります。

今の自分の体質をチェックし、寒熱虚実の傾きを把握したうえで、そのバランスを中庸に整えてくれる食材をとるようにしましょう。

良いと言われる物でもそればっかり摂り過ぎるのは良くありません。

注意するもの

温・熱性食材の摂り過ぎに注意。 飲酒、香辛料、激辛なども控えめに。

摂ると良い四気・五味・帰経食材

性:温性・平性 味:辛味・甘味 帰経:肝・脾・肺・胃・胆

気滞タイプにおすすめの薬膳食材

京都 楽楽堂のおすすめ商品

国際中医師からのアドバイス

気の巡りを整えるには、まず「こころの余白」から。

いつも頑張りすぎていませんか?

気の巡りが滞ると、身体も心もだんだんと重だるく感じられてしまいます。

まずは深呼吸して、自分の内側に意識を向ける時間をつくってみてください。

スケジュールをぎっしり詰め込むのではなく、ほんの少し時間に余裕を持つだけでも、心がふっとゆるんで、気の流れもスムーズに。

気は「巡ってこそ力になる」と中医学では考えます。

焦らず、立ち止まることも養生のひとつ。

気の巡りを整えることが、こころとからだの両方を軽やかに保つ秘訣です。

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