心(しん)に宿る「精神の光」、思いやりと興奮のバランスを保つ
神(しん)は五臓の「心(しん)」に宿り、精神活動や意識、記憶、思考、感情全般をつかさどります。
五行では「火」に属し、明るさ・熱・上昇・光明といった性質を持ちます。
健全な時は…
明るく朗らかで、感受性が豊かで周囲に安心感を与えます。人に優しく、美意識も優れています。また集中力が高く、感情のバランスも安定しています。
✅ まとめ: 明晰さ・喜び・直観力・統合力・精神的な輝きなどが発揮される。
失調すると…
不安感や焦燥感が強くなり、眠りが浅くなります。また神経が過敏で、小さなことに過剰に反応しやすくなりいきなり激昂したり、胸がざわついたり(心煩)します。注意力散漫や妄想傾向も。
※「神(しん)」が弱まると、不眠・不安・動悸・注意散漫・精神的混乱などが現れやすくなる。
『黄帝内経』では「心(しん=五臓)は神を蔵す」とされ、神は全身の精神・意識・思考・記憶を総合的に統括する存在とされています。
五臓の心(しん)は血脈をめぐらせ神志を主り、舌と通じ、顔色にその状態が反映されます。
心神の安定は「養心安神」により保たれ、五神の中心とも言える存在です。
◉ 精神的サイン
不眠、夢が多い(変な夢や悪い夢)、うなされる、落ち着かない、不安感、動揺しやすい
ひとりでいるのが不安になる、急に涙が出るなど感情が不安定
◉ 身体的サイン
動悸、舌先が赤い、口が苦い、顔が赤くなる
手足のほてり、寝汗、胸のザワつき(心煩)、舌の震え
「安神養心」:五臓の心(しん)を養い、神(精神)を安らかに保つこと。
出来るだけ静かな環境で、こころ安らぐ音楽やアロマを焚いて、リラックスできる読書や動画鑑賞で心を穏やかに過ごすことが必要です。
夜更かしを避け、22〜23時までには就寝しましょう。こころを鎮める音楽や香り、夜のスマホ断ちがおすすめ。
焦らず「今ここ」に意識を向ける。瞑想や静かにお茶を飲む習慣が効果的。美しいものを見る、静かな空間で過ごすことで心神が安定。
白檀(サンダルウッド)、沈香、ラベンダー、ネロリ
手の少陰心経を伸ばすストレッチ(腕を胸の前で広げるように伸ばす)
ゆったりした気功、太極拳、ヨガの瞑想なども◎
こころが不安定なときは、つい言葉が早くなったり反応が敏感になったりします。そんなときこそ「少し間を置いてから返答する」「相手と静かな環境で話す」ことが、心神の養生になります。
焦らず、共に“静けさ”を共有する姿勢が、あなたの魅力をより引き立てます。
黒ごま、ぶどう、豆腐、卵、カモミールティー、白米粥