「志(し)」は五臓のうちの「腎(じん)」に宿る精神であり、「意志」や「生命の根源的な力」をつかさどります。腎は“精”を蔵し、成長・発育・生殖・老化と深く関係します。志(し)はこの“精”から生まれ、長期的な目標や持続力、根気強さといった精神的特性の源です。
長所
意志が強く、目標達成力が高い/辛抱強く、ストイック/自分の信念を貫く
✅ まとめ: 持続力・意志の強さ・集中力・逆境耐性・人生の軸などが強くなる。
短所・乱れやすい傾向
頑固、融通が利かない/孤立しやすく、感情表現が乏しくなる/極端な完璧主義に陥りがち
※「志(し)」が弱まると、意志薄弱・不安感・優柔不断・途中で投げ出す傾向が出やすくなる。
中医学では、腎は「先天の本」とされ、生命エネルギーの源と位置づけられます。腎精の充実は、精神の安定や学習・記憶力の持続にも寄与します。志(し)が安定していると、困難に直面してもぶれず、静かなエネルギーで物事を成し遂げることができます。
◉ 精神的サイン
無気力・夢が持てない/途中であきらめてしまう/気分が落ち込みやすい/やる気はあるのに身体がついてこない
◉ 身体的サイン
腰や膝のだるさ・冷え/むくみや頻尿/白髪や抜け毛の増加/耳鳴りや聴力の低下/性機能の低下
「温補腎陽」
腎陽とは腎がもつ温める力(生命活動の原動力)のことで生命活動の根本でもあります。腎陽が不足すると腎陽虚となり、生命活動が弱くなります。腎陽は冷えに弱いため、からだを温めながら、足りない「陽気」を補うことが大切です。
「がんばり屋さん」な印象を与えやすいため、無理をせず心の声を伝えること。
長期的な信頼関係を築けるが、感情表現を怠ると誤解されることも。
人の弱さにも共感し、柔軟性を持った対応を心がけるとより良い関係が築けます。
黒豆/くるみ/栗/黒ゴマ/山芋/鶏卵/豚肉/鮭/イワシ/海老/昆布/ひじき/納豆/ブロッコリー/里芋/椎茸/黒米