魄タイプ

「静けさの中に、あなたの本質が宿る」

─ 肺に宿る“魄”が教えてくれる、心の浄化と再生。

1. 五臓と五神の関係

「魄(はく)」は肺に宿る五神で、生まれつき備わっている本能的な生命力や感覚的反応を司ります。「感覚」「直感」「反射」「情動」など、身体と心をつなぐ基礎的なはたらきに関係し、特に呼吸と密接です。

2. 精神的特徴とその長所・短所

◉ 長所:
感受性が高く、自然の美しさや音楽、芸術に強く心を動かされる。
空気を読む能力に優れ、場の空気に調和できる。
人にやさしく、細やかな気づかいができる。

✅ まとめ: 生命力・感覚の鋭さ・即応力・身体的な強さ・現実感覚がよくなる。

◉ 短所:
傷つきやすく、些細な言葉や出来事に動揺しやすい。
不安感や孤独感を抱きやすく、過去にとらわれやすい。
過剰な感受性で疲れやすく、気分が落ち込みやすい。

※「魄(はく)」が弱まると、衝動的・短気・焦り・感覚過敏・不安感などが出やすくなる。

3. 中医学的背景

肺は「気(き)」の生成と運行、外邪から身体を守る「衛気」の機能を担う重要な臓器であり、皮膚や呼吸、免疫と密接な関係があります。「魄(はく)」はその肺の精神的側面であり、感覚的な反応力や生命力の根源とされています。魄が充実していると、呼吸が深く落ち着き、直観力・感性・生命力が豊かになります。

4. 魄(はく)が失調したときのサイン

◉ 精神的なサイン:
急な寂しさ・孤独感に襲われる。
過去のことを思い出して涙が出る。
生きる意味を見失いがちになる。
無力感や閉塞感に苛まれる。

◉ 身体的なサイン:
呼吸が浅くなる。
慢性的な疲労や虚脱感。
皮膚トラブル(乾燥・かゆみ)。
声がかすれる、息切れしやすい。

5. 養生ポイント

「滋陰潤肺」、五臓の肺に潤いを補い、滞った気を巡らせ、通りをよくする。

💤 生活習慣・睡眠

毎朝深呼吸をして肺に新しい気を取り込む。
朝の軽い散歩やラジオ体操で身体を目覚めさせる。
静かな時間を大切にする。

寝る前にスマホやテレビなどの刺激を避け、静かな音楽や読書を。
22時〜23時には就寝を目指す。

🧠 心の使い方(養心・調情)

「いま、ここ」に意識を向けるマインドフルネスや瞑想がおすすめ。
過去を責めず、未来に期待しすぎず、安心できる習慣を大切に。

🌿 癒しの香り

白檀(びゃくだん)、ユーカリ、ネロリ、ベルガモット

🧘‍♀️ 経絡と運動処方

【肺経】を刺激するストレッチやツボ押し(尺沢、中府など)
ゆったりとした呼吸を意識した太極拳や気功、ヨガ

🫂 周囲との接し方のヒント

「察しすぎない」ことも大切。気を使いすぎず自分の心地よさを優先。
静かな空間・人との関係性で安心できる自分の「居場所」を見つける。
人と比べず、自分のリズムで人間関係を築いていく。

🍙 魄(はく)タイプにおすすめの食材

大根、長ねぎ、白ごま、カブ、白米、豆腐、牛乳、ヨーグルト、白身魚、ゆり根入り和菓子

🫖 魄(はく)タイプにおすすめの薬膳食材

京都 楽楽堂おすすめ商品

◉ 薬膳茶

◉ 薬膳食材

◉ 薬膳スィーツ、薬膳鍋・スープ

◉ その他

← 今のカラダを知るに戻る